あがり症とお酒の関係

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あがり症とお酒(アルコール)の関係について

「お酒を飲むと緊張が解れてあがり症が改善される」

 

そう言う方がいらっしゃいますが、これは半分が本当で半分がウソです。

 

一般的にあがり症というのは、失敗してはいけないという不安が身体を強張らせ、それが要因となって手足や声の震えや大量の汗、顔の赤面などの症状が現れます。

 

酷い場合は、息が出来なくなったり、過呼吸、吐き気などの症状が現れます。

 

これらは、全て過去に経験した失敗や恥ずかしい体験が元となる「心の病」の1つなのです。

 

ところが、中にはお酒を飲んであがり症が改善されたと思い込んでしまう方もいらっしゃいます。

 

その理由とはいったいどうしてなのでしょうか?

あがり症とお酒の関係性「アルコール」

お酒を飲むと「あがり症」が改善されたように感じるのは、言うまでもなく「アルコールの作用」によるものです。

 

緊張感を感じている際、飲んだお酒のアルコールによって緊張感が和らぎ、それと同時に一時的なリラックス効果を得ることができるからです。

 

アルコールには、脳の活動を一時的に鈍感にさせる効果があって、あがり症が改善されたように感じるわけです。

 

こんな風に書くと、「じゃあ、あがり症にお酒は効果的なのでは?」という気もしますよね。

 

ただし、現実的には、そうカンタンにお酒を飲むというわけにはいかないでしょう。

 

当たり前のことですが、会社のプレゼンや会議の場でお酒は飲ませんし、人と会う場面で緊張するからとお酒を飲めば、自分の信用は丸つぶれです。

 

もちろん、記録にチャレンジするスポーツの場においてもお酒は飲めませんし、試験の時に飲むことだってできないでしょう。

 

また、仮にアルコールOKな場所において、お酒を飲んで「あがり症」が緩和されたとしましょう。

 

すると、次回からお酒を飲めば緊張が解消されると思ってしまいます。

 

その結果、「お酒を飲めば何とかなる」と、ついつい飲酒量が増加してしまい、アルコール依存症を発症する危険性だってあるのです。

 

つまり、現実的に、お酒によってあがり症を克服することはできないと言えるのです。

 

あがり症は心の病ですので、お酒や薬物に頼ってばかりいては、あがり症を克服することは出来ません。

 

あがり症を克服したいと切に願っているのであれば、根本的な改善に目を向ける必要があるのです。

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