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あがり症と血圧の関係性について
ストレス社会である日本では、40歳以上の2人に1人が「高血圧」を患っていると言われています。
もはや国民病とも呼ばれる高血圧ですが、実はあがり症の症状の1つでもあります。
あがり症と血圧の関係は、血液中の「ノルアドレナリン数値」が上昇したことで引き起こされます。
ノルアドレナリンとは、人間の副腎髄質(ふくじんずいしつ)や交感神経の末端から分泌される物質です。
交感神経の影響を受けている細胞に、神経刺激を伝達させる働きがあり、主に覚醒や興奮という作用があります。
ノルアドレナリンは、緊張状態や不安感といったストレスを感じた際に大量に分泌され、自律神経の1種である交感神経を活発にさせます。
交感神経が活発になると、血圧や体温、心拍数が上昇し、動悸や発汗、手足の震えといったあがり症の症状が現れるわけですね。
では、あがり症による血圧の症状についてもう少し詳しくご紹介しましょう。
あがり症の方の血圧が高いと思われやすい理由
人間は、誰しも人前に出ればある程度の緊張はするものですから、あがり症でなくても血圧や心拍数、体温は上昇します。
しかし、あがり症の方の場合、あがり症ではない方よりも「交感神経が過敏である」と言われています。
その上、不安感や恐怖心という「マイナス思考」によって過剰な緊張感を抱いてしまいます。
結果として、顔が熟れたリンゴのような赤色になったり、大量の汗が、顔や脇、手足にじわりと出てきたりしてしまうのです。
そして、ここからが「あがり症の方が高血圧だ」と思われやすい理由になります。
あがり症による血圧上昇の中に、「白衣高血圧」というものがあります。
この症状は、あがり症の方が病院へ行く際には注意していただきたい部分なのです。
白衣高血圧とは、日常生活を送っている時には血圧が正常なのに、病院などのいつもとは違う環境に身を置くと、突然身体が緊張してしまい、血圧や心拍数、体温が上昇してしまうというものです。
特に、初めて行く病院などで起こりやすい症状です。
つまり、血圧を測る際にこの症状が現れると「高血圧」と診断される可能性が非常に高いのです。
それを避けるためにも、あがり症の方は診断の際「私はあがり症です」と、医師に明確に伝えておいた方が良いでしょう。
誤った診断を下されてしまうと、自分が高血圧なのか、あがり症なのかよくわからないという状態になることも考えられますので、注意したいところです。
あがり症と血圧の関係性には、そんな意外な側面があるのですね。
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