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あがり症とSADの違いについて
自分をあがり症だと思っているあなたは、SADという病気をご存知ですか?
SADとは、邦名で「社会不安障害」と呼ばれるもので、人前で話す時やコミュニケーションにおいて、極度の緊張状態となってしまうものです。
SADは、相手に迷惑をかけていないだろうか、場の空気を壊していないだろうかと、とにかく「失敗」というものに対して尋常ではない恐怖心を覚えます。
そして、多量の発汗や意識の混乱、手足の震えなどが起きます。
これだけで見れば、SADとあがり症と何ら変わりのないもののように思えます。
ここでは、そんなあがり症とSADの関係性、原因や対処についてご説明します。
あがり症がSADに発展する?
実は、あがり症とSADを明確に区別することのできる境界線はないと言われています。
そんな中で、少し大雑把に説明すると、あがり症の更に深刻な精神状態がSADなのです。
あがり症は、もともとそういった因子を持っていた、いわば「性格」からのものであるとも言えるでしょう。
しかし、SADはもはや「性格」の一言では収まり切らない、深刻化し常態化してしまった病気なのです。
たとえば、あがり症の人であれば、必ず波があります。
人とのコミュニケーションにおいては、仲の良い気の知れた仲間同士であれば、初対面の人ほど極度の緊張は強いられないでしょう。
人前でスピーチしなければならない場合は、大勢の前ならまだしも、少人数なら、緊張の波が過ぎ去ってしまえば、ある程度のパフォーマンスを発揮できます。
そして、スピーチが終わればホッとすることでしょう。
内容の改善も、ある程度は自分でする事ができます。
しかし、SADではこの波はあまりなく、常に緊張している状態となります。
2〜3人の友人と話をするだけでも不安に苛まれます。
もちろん、人前でのスピーチでは恐怖のどん底で話すらままならず、パニックに陥って、スピーチが終わった後も不安と恐怖、後悔が渦を巻きます。
そして、あがり症の人はこういった緊張する場面をある程度引き受けたり乗り切ることができますが、SADの場合そうはいきません。
スピーチなんて、そもそも出ることすらままない程の恐怖を感じ、避け続け、逃げ出さずにはいられないのがSADなのです。
SADの場合、そこから社会的不安に陥って、対人恐怖やパニック障害、うつ病などに発展するケースも多いです。
あがり症とSADは境界線ナシ?じゃあどうすればいいの?
SADは、あがり症というレベルのものではなく、もはや「精神の病」と呼べるものです。
SADの治療には専門家を頼るのが1番です。
自分がSAD[なのかどうなのかのチェック方法の一つとして、社会不安障害診断とよばれるネットでもできるセルフチェックがあります。
しかし、この方法にはデメリットとして、診断していくうちに、自分でも精神的ショックを覚え、症状が悪化する可能性があります。
また、SADの方は「これは病気じゃなくて性格だ、自分が悪いんだ」と考え、自らをどんどん追い詰めてしまう傾向があります。
そのため、この診断結果がどうであれ、病院に行こうとしないのです。
このことからも、やはり最善の方法は、勇気を出して心療内科や精神科の受診をすることです。
SADでなければ少しは気が楽になれるでしょうし、SADなら早期の治療が可能になります。
少なくとも、行って悪くなる事はないのですから、ひとまず病院に行きましょう。
ただし、もしも診断に不安を覚えるなら、セカンドオピニオンを取って、他の病院での診断を選択することも出来ますからね。
とにかく、病院に行かず、症状を自分でエスカレートさせるという最悪の結果は避けなければなりません。
どれだけ逃げたいと思っても、忙しくても一歩の勇気を大切にし、「辛い」と感じているのであれば病院へ行ってください。
それは決して恥ずかしい事ではありません。
また、心の調子を日頃からケアするためには、以下の方法が有効です。
- 睡眠を6〜7時間半とる
- こまめに水をのむ
- 1日に何度か、15分間椅子に座って目を閉じるだけでよいので、昼寝をする
- スマホやpcの使用を控える→強い光や電磁波が人体には良くありません。
- 深呼吸する
- ウォーキングなど、適度に運動する
- コンビニ弁当やジャンクフードを避け、しっかりと栄養のある食事をとる
- 気晴らしができる趣味を持つ
あがり症の方は、まずはSADかどうかのチェックをすることから始めましょう。
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