あがり症は病気なの？

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あがり症は、病気だという方がいらっしゃいますが本当でしょうか？

確かに、あがり症は病気かも知れないと感じることがあります。

たとえば、会議のプレゼンや結婚式でのスピーチの直前・・・

身体のどこかに悪いところを持っているわけでもないのに、なぜか心臓が飛び出しそうなくらい動悸がする。

自分の出番が近づけば近づくほど、手足は震えて、冷や汗がダラダラと出てしまう。

スピーチ本番では、声は上ずり口の中はカラカラで、何を話したのかすら思い出せない。

きっと、あがり症になったことのある方なら、すでに経験済みのことでしょう。

ところで、そんなあがり症に頭を悩ませれば悩ませるほど、

「どうしてこんな症状が出ちゃうんだろ？」

と疑問に思うことってありませんか？

「あがり症の原因」は、血液中のノルアドレナリンという物質が過剰に増えることで起きると言われています。

ノルアドレナリンは、身の危険を感じたり、不安やストレスを感じた時に分泌され、交感神経を刺激する物質です。

あがり症の原因というと、なんだか悪者みたいに思う方がいらっしゃるかも知れませんね。

ところが、ノルアドレナリンの分泌は、もともと原始時代から人の身体に備わっている正常な機能なのです。

外敵から身を守るため、脳や血液に緊張感を与え、敵と戦ったり、逃げたりする判断を本能的にさせてくれたわけです。

つまり、それだけ身体にとって必要な身を守る機能の一つなのです。

ノルアドレナリンはほどほどに分泌されると、積極性やヤル気を出させてくれたり、痛みをなくしてくれる等の良い働きがあります。

ところが、ノルアドレナリンは出すぎてしまうとちょっと困ったことが起きてしまいます。

血圧、心拍数、体温などが急激に上昇し「あがり症」の症状となって現れてしまうのです。

では、そんな「あがり症」は病気なのでしょうか？

結論から言えば、「だれでにもそれなりに起きるもの」と言えます。

もちろん、中には、あがり症がエスカレートして、対人恐怖症や不安障害という精神疾患にまで至る方もいらっしゃいます。

ただし、ほとんどの「あがり症」の有無は、ちょっとした緊張度合いの違いでしかありません。

つまり、本人が思っているほど大きな差はないのです。

初めての経験をしたり、大勢の人の前で話したりすれば、多少の緊張はするし「あがる」ものですよね。

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