あがり症とトラウマの関係性

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あがり症には、過去にイヤな経験をしたことで心に深い傷を負い、そのことが原因で発症しているというケースがあります。

つまり、トラウマによてあがり症となってしまうわけです。

このトラウマの定義は、2つあると言われています。

1つ目が、「物事の質に関する定義」です。

物事の質に関する定義とは、生命を脅かす経験を1～複数回経験している、または、他人の命が危険に晒されている現場を目撃したり、直面した場合を表します。

カンタンに言えば、自分や他人の生命が脅かされる場面に出くわし、心に深い傷を負った場合がこれに当たります。

2つ目は、「主観的な感情に関する定義」です。

ヒトは、恐怖や絶望、畏怖といった感情によって、心に深い傷を負います。

そういった体験が基になって、トラウマを発症させている場合があるわけです。

ただし、多くの方は平穏な日常生活を送っていますよね。

その場合には、これらの定義とは異なるトラウマが発生します。

あがり症の元となるトラウマの主な原因は、人災や自然災害、犯罪、生命に関わる大けが、虐待などなど、多岐にわたります。

また、何かの失敗によってバカにされたり、学校や社会でのいじめが原因で、トラウマを発症する方もいらっしゃいますよね。

このような場合にも、同じ経験をしようとすると、イヤな思いをした時の映像が頭に浮かび、パニックに陥るという症状が現れるのです。

この症状は、軽度のトラウマだと言われています。

軽度のトラウマを発症すると、手足が震えたり、人前で石のように硬くなってしまい、言葉が出ないと言った「あがり症」の症状も現れます。

これは、「音読＝馬鹿にされる」、「学校＝いじめ」、「プレゼン＝失敗」という、恐怖条件付けが原因だと言われています。

恐怖条件付けは、梅干しやレモンを見て唾液が出るように「条件反射」によって起きるものです。

ですから、酷くなると「心的外傷トラウマ障害(通称：PDSD)」を患う可能性もはらんでいるのです。

トラウマによって「あがり症」を引き起こしている方は、プラス思考の考えを持っても治ることは難しいでしょう。

ただし、トラウマを克服する方法はいくつもありますので、自分に合った改善策を見つけながら進むことが重要です。

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